障がい者向け コネクティブコントローラーシステム開発完了のお知らせ

令和3年度 仙台フィンランド健康福祉センター 健康福祉サービス・機器ビジネス開発委託事業として令和3年7月19日から、令和4年2月28日まで開発を行っておりました、「障がい者向け コネクティブコントローラーシステム」の開発が完了しましたのでご報告致します。

開発の目的と背景

仙台eスポーツ協会の活動の一つに、「eスポーツにおける健康管理と福祉貢献」があり、eスポーツが身体及びメンタルにもたらす影響を調査・分析しフィードバックすることで、プレイヤーを健康面から支援する活動となります。
主に、地域医療機関との連携、リハビリテーションへの導入、障がい者・高齢者eスポーツ、プレイヤーの健康管理、医療介護機関との連携などをキーワードに、活動してまいりました。

令和2年及び3年には、宮城県障害者福祉センター様にて、介護施設での体験会や、障がい者向けeスポーツ教室などを行わせていただきました。

宮城県障害者福祉センターでのeスポーツ教室では、実際に障がいがある方がプレイする際、「コントローラーが持ちにくい」「振動が辛い」「ボタンが押しにくい」などのご意見を頂いた事をきっかけに、これらの課題が解決できるようなコントローラー、例えば。コントローラーの大きさ、ボタンの位置や大きさや重さ、方向キーの角度などが自由にカスタマイズ出来るようなものを作り、障がいのある方でも自分にあったコントローラーを使い、eスポーツを楽しむことが出来るようにすることを目的とし、開発を行うことと致しました。

製品の機能、構成

(1) 機能概要

「障がい者向け コネクティブコントローラーシステム」(以下、本システム)では、障がい者がeスポーツを楽しむ際に利用する分離可能なゲームコントローラーとして開発します。対応ゲーム機はNintendo Switchとし、コントローラーと有線で接続する事で、コントローラーとボタンやジョイスティックは脱着可能となるため、自分にあった組み合わせでプレイすることが出来るようになります。

(2) 機器構成

障がい者向けコネクティブコントローラーシステム全体構成図

(2) ブロック図

障がい者向けコネクティブコントローラーシステムのブロック図
本体とコントローラーはUSB Type A、コントローラーと各ボタンは3.5mmのオーディオケーブル、コントローラーとジョイスティックはUSB TypeCで接続します。

実証試験の様子

開発の結果

実証実験の結果、障がい者向けコネクティブコントローラーは、実際の障害の内容や程度により、有効な場合もあれば、利用そのものが難しいような場合がある事がわかりました。

しかし、当初このコントローラーの利用用途として想定していた健常者とのプレイだけではなく、障がい者がこのコントローラーを通してゲームに挑戦出来るようになる事も重要である事を知り、新しい販路のヒントを得ることができました。

今後の取り組みについて

実証実験について

引き続き障がいしゃ者施設などでの実証実験を行ってまいります。遠方の施設に向けた貸し出しなども検討しております。(お問い合わせ下さい)

改良について

実証試験の結果を受け、改善点や追加機能などもございましたので、次年度も引き続き改良を加えたいと考えています。

販売について

[本体セット] (スターターセット内容)

  • コネクティブコントローラ本体 × 1
  • ジョイスティック × 1
  • 小ボタン(10mm) × 1
  • 中ボタン(30mm) × 1
  • 大ボタン(100mm) × 2

予定販売価格:52,500円(税込)

半導体不足の為、個別受注販売を行っております。
購入を希望される場合や納品日などについては、「お問い合わせフォーム」よりお問い合わせ下さい。

本件に関するお問い合わせ

販売、実証実験、取材、その他、コネクティブコントローラーに関するお問い合わせは、当ホームページの「お問い合わせフォーム」よりお問い合わせ下さい。